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コロンバス旅行記1:往路編

オハイオ州立大学のコミックスライブラリ目当てに単独コロンバスに行くことにしたので、旅行記みたいなものを毎日簡単に書いていこうと思う。

まぁ初日は全部移動なのでコロンバスの話は少ない。ユナイテッド航空で移動したのだけど、機内食のチキンが東アジアだからなのかビビンバ風に味付けされていて「この飛行機の中ではまだアメリカは容赦してくれているのだな」と思ったとか、前の座席の人が夕食と朝食両方断ったらCAのおっさんがビビってたこととか、寝たら到着時(夜9時)に寝られなくなるから起き続けるために映画4本見たとか。

シカゴでのコネクション時に国境警備隊に別室に案内されてビビった。初渡米だからか?ビビってる上に眠い上に練習もしてないので英語が全然出なくてはずい。大学院生だって?専門は?コミック・スタディーです。沈黙。もっとそれっぽいディシプリンを名乗ったほうがよかったのかな。まぁいいやって感じで判を押された。オヘア空港のスタッフはみんなスキあれば相手がスタッフだろうが客だろうが関係なくジョークを飛ばしてきて、それに対しみんなでワッハッハというのが延々繰り返されてて、コミケの待機列みたいだった。年2回しかないコミケ待機列よりすごい。

コロンバスに着いてUber呼んだらシットコムに出てきそうなコッテコテのアフリカ系おばあちゃんがやってきて、「あなたの滞在先は毎週土曜日になると無法状態になるよ」「あなたの英語は下手くそだし絶対カモられるから道行く人に何か言われてもガン無視しなよ」「私はママもグランマも両方やったからこういう話し方なんだよガッハッハ」等の助言をしてくれた。

宿泊先はシェアハウスとだけ事前に伝えられていたが、なんかめぞん一刻みたいなやつだ。内装はなんとなくジェイコブ・リースとかの20世紀転換期テナメントを思い出す(失礼である)案内してくれたデイビッドは大変親切で、Uberドライバーに言われたことを訊いたら、土曜日はみんな酔っ払うだけで無法ではないよとのことだった。閉店ギリギリでグローサリーに連れてってもらう。いかにもデリカテッセンにいそうな兄ちゃんがデリカテッセンをやってて、いかにも閉店間際にレジ打ちやってそうな爺さんがレジ打ちやってた。帰りにデイビッドが用があるとのことでベイプ屋に寄ると、これまたピクシブのイラストランキングで受けそうな見た目のダウ系ブルネットへそ出しねーちゃんが店番してて「これは大麻っぽいけどFAKEだよ~」みたいな話をしていた。

なんかアメリカに来てから見聞きしたものがいまのところテレビやスクリーンに出てくるステレオタイプそのものに見える。アメリカはそもそもステレオタイプに寄っていくものなのか、それとも俺の想像力が貧しいのか。