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コロンバス旅行記9:ブリトー編

朝シリアルに牛乳かけてたら同居人が「日本でもそういうの食べてたの」と聞かれたので「日本では朝起きない」と答えた。日本にいた頃からは想像できない健康的時間サイクルを生きている。最近は帰ったら即眠くなり寝てしまうのでこの日記は翌朝書いているが、一晩寝てしまうと出来事の細部が飛んでしまう。

オッパーが『パック』に描いた表表紙と裏表紙のカートゥーンがたくさん集められたフォルダをひたすら見る。『パック』は別に日本でも読めるからわざわざここでやる意味はない気もするが、コロンバスにいるからやる気になっているというのもある。予めオッパーのものだけ集めてある資料という便利さを考えればまぁわざわざ来る意味もあるかもしれない。通して見ると年代ごとに作風の違いが見えてくる。80年代半ば頃は「〜の未来」みたいな作品が多い。イタリア人オルガン弾きとか路上電車の増え続ける広告とか、当時の悩ましい事柄がこのまま時間を経てエスカレートしていったらどうなるかというエクストリームな未来を描くことで諷刺するという手法だ。路上電車で言うと、将来はもはや乗客が広告を身につけることが義務化されるぞ、という感じ。90年代に入ると絵柄も変わっていき、特定の人物よりは企業とか報道とかの抽象的人格を描くという路線が固まってくる。あとコマ割りコミックスが見られるようになる。雑誌が新聞コミックスを用意していたことがわかる。

今日はチポトレに挑戦だ。テクスメクスのファストフードは前から行ってみたかったのだが、サブウェイみたいにいろいろ指示しなきゃいけない上にサブウェイみたいにプリセットが決まってるわけではなくフォーマットから中身から全部自分で決めるので難易度高そうで敬遠していた。ままよ!という気持ちで入る。直感的にやっていく。ブリトーに牛肉とブラックビーン、白米、チーズとレタス。豆と米をトルティーヤで巻くってどんだけ炭水化物なんだよと思うけど周りもだいたいそんな感じなのでそういうもんなんだろう。サウスパークのゲームで主人公がモーガン・フリーマンから貰ったブリトーを食べるとあまりに強烈な屁が出たせいで時空が歪むという演出があったが、確かに屁は出そう。サービスしてくれたスタッフがブリトー巻くの失敗してしまったのでトルティーヤをもう一枚おまけして2枚包みにしてくれた。ラッキー。飲み物メニューに「ソーダ」とだけ書いてあったのでソーダっていうのがあるのかなと思い「ソーダください」と言ったらレジ奥にコーラとかスプライトとか並んでて、総称してソーダってことだったらしく、そのへんよく分からずにソーダ連呼してたら瓶コーラが出てきた。恥ずいのですぐに店を出たら栓抜きがなくてコーラ飲めないことに気づく。グローサリーでペットボトルのチェリーコークを買う。

ブリトーとは言うが日本で見る巻き寿司サイズのやつとは全然違い、ロールケーキくらいある。俺がアメリカに求めてたのはこういうファストフードだよ、日本と変わらないビッグマックではなくて!食べきれないので残りは夕飯にする。