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コロンバス旅行記4:バス怖い編

日曜日。朝起きたら雷雨だったが、2時間くらいで過ぎ去っていった。

今日もライブラリは閉まっている。今日こそはコミックショップに行きたい。コロンバスはダウンタウンのあたりを運行する無料のバスがあるのでそれで移動しよう……と思ったらコロナ流行のせいで廃止になっていたことを知る。そんなー。普通のバスは動いているようだが、ここまで全部クレジットで買い物していたせいで小銭がない。ただでさえ初バスなのに車内で札を崩して支払いなんて、ちょっと難易度高い感じがする。でも一番近いコミックショップでも徒歩で片道1時間かかる。Googleは電動キックボードが近くに乗り捨ててあるからそれを使ったらどうかと提案してくるが……。デイビッドは出かけてるぽいので自転車借りるには時間がかかりそうだ。

まぁしかし昨日一日中引きこもっていたせいで身体がガタガタだし、コミックショップは北の方にあるからコロンバスの中でも治安も良さそうだ。ちょっと歩くのもいいだろう。気温もいい感じだし徒歩。

住んでる場所の隣のブロックに入ったらなんか急に草ボーボーの空き家が増えて、"BEWARE of CRIME"の看板が出迎えてくれる。ヒエ~。やや早足に通過。通り抜けるとちょうどオールド・ノース・コロンバスの入口の門が見えた。しばらく歩くとデイビッドに連れていってもらったグローサリーに出くわす。ここにあったんだな。今後は徒歩で来れるだろう。"BEWARE of CRIME"だけど。

High N Streetをずんずん歩く。クリントンヴィルという地域に入る。道沿いに協会が多い。でかいウィメンズクラブの建物がある。カフェや雑貨屋、ホビーショップなどが並び、たまに"No Hate Space"みたいな表示が目に入る。リベラルな地域ということか、それとも保守的だからこそこういう場所が必要ということなのか。

歩き続けると喉が渇いてくるが日本のような自販機は全くない。カフェに入るって感じでもない。途中でウェンディーズを見かけたがなんか混んでたのでやめる。むしろなんで日本って多少田舎であってもあんなに自販機があって中身が入っているんだろうか。

コミックショップThe Laughing Ogreに到着。Yelpによるとコロンバス近辺では一番評判が良いらしい。エントランスに入るとすぐにイチオシ棚みたいなのがあって、グラフィックノベルで埋め尽くされている。アルバムやマンガのあるセクションとリーフのセクションがきっちり分けられていて、ところどころにフィギュアのショーケース。あと子供向けゾーン。レジは壁際ではなく店のど真ん中にあって一望監視みたいな感じ。俺が入ったときはたまたま店員が他の客に対応していたので俺はヌッと入ってきてそのままだったが、あとから来た客に対してはドアベルが鳴ると同時に"Hello, can I help you?"みたいな感じで近寄ってくる。英語喋らずに済んで安心したような、練習してきた"It's good. Just looking. Thank you "が言えなくてがっかりするような。グラフィックノベル棚にあったSkippyのコレクションやクレイジーキャットに目を引かれるがデカいし高いのでとりあえずやめておく。適当に目についたやつを買う。レジの姉ちゃんに「チップとかってどうしたらええんかな」みたいなことを訊いたら「別にいらないよ」とのことだった。よく考えたら別に何かサービスしてもらったわけでもないしそりゃそうだ。

帰りにグローサリーで飲み物をしこたま買う。モンエナが2.75ドルくらいしていたので高くねと思ったら日本より缶がデカかった。なるほどこれを一日に何本も飲んだらそりゃ中毒にもなるわな。面白そうなので一本買う。"Daily Milk"と"Non-Daily Milk"とで別の棚が作られていたけど、ノンデイリーのミルクってなんなんだろう。とりあえず冷蔵されないものらしいが……。シリアルに使うのはデイリーの方なのでデイリーを買う。

炭酸が飲みたい!炭酸飲料の棚は巨大で、基本的に六本くらいのセットになっている。どんだけ飲むねん。もちろんバラ売りもある。

初単独有人レジ。レジにはベルトコンベアがあって、カゴから出した商品をそこに並べる。自分のぶんを並べ終わったら仕切りの板を置いて次の人に回す。おもろいシステムだ。前の人がレジ打ちに何か聞かれて"Actually, yes."と答えている。何を聞かれたのか聞き取れなかった。何がactuallyなんだ?ドキドキ。いよいよ自分の番が回ってきた。件の質問は「レシートいりますか」だった。何故か顔を見合わせて聞くと聞き取れるのだった。なーんだ。しっかしactuallyのニュアンスがわからん。

帰宅すると別の部屋に住んでいるタイ人の研究者が料理を作っているいい匂いがした。ブラウニーがたくさん余っていた。「一つもらっていい?」と聞く勇気はなかった。

戦利品を読む。G. Davis CathcartのOne Eight Hundred Ghostsという短めのグラフィックノベル。完全に表紙買いだったが、読んでみると冒頭でいきなりラウシェンバーグやメアリー・ボーンが出てきて、アメリカ現代美術の指導教員を持つ身としては何か運命めいたものを感じた。1980年にいる主人公たちが2年後にタイムトラベルして、まだ公開されていていないマイケル・ジャクソンの「スリラー」の音源を盗んで自分たちで発表しようとする話。すげえ。しかしマイケルの曲って仮にマイケルのパフォーマンス無しでも売れたのだろうか。実はコンセプチュアルな話なのかもしれない。

夕方になると例になって強烈に眠くなってきた。1時間くらい仮眠しようと横になったら隣人が大音量でテレビを見始めたので耳栓を突っ込む。すると眠れすぎてしまい、起きたら深夜3時というわけです。なんか変な時差ボケの仕方してるな。